バイクの窃盗の検挙率は10%強しかありませんが、検挙された窃盗犯の90%以上が未成年者となっています。これは「もし自分のバイクがプロの窃盗団に狙われてしまった場合には諦めるしかない」ということを意味しています。このように出来心での盗難への対策はもちろんのこと、プロに狙わないような対策を行うことも必要ですので、このページではバイクの盗難防止グッズをご案内していきます。
バイクカバーは愛車を雨風や紫外線から守るだけでなく防犯上も大きな意味を持っています。プロの窃盗団は闇雲にバイクを狙うわけではなく、予め下見を行いターゲットとする車種をピンポイントで狙ってきますので、まずはバイクを見せないことが肝心というわけです。バイクカバーがめくれないようにカバーの上からロックを掛けることと、錠前部分をカバー内に隠しておくことが使用上のポイントです。高額になってしまいますがバイクを完全に隠してしまうドーム型でテントのようなバイクカバーや、バイク用ガレージなどもこの部類の盗難防止グッズと言えます。
U字ロックは数百円から購入可能で非常に手軽に使用できますが、簡素なものは簡単に壊されてしまうためその他のロックと併用する必要があります。超合金製・ステンレス製といった強度の高いものもありますのでその他のロックとのバランスを考えて選択してください。ディスクロックはディスクブレーキの穴に装着する非常にコンパクトなロックシステムですが、素材的に切断しにくく手頃な価格の割に防犯性が高いものとなっています。ただしコンパクトなだけにロックしていることを忘れがちな点には十分な注意が必要です。外し忘れて始動するとディスクブレーキの破損はもちろんのこと、思わぬ事故で大きな怪我を負ってしまう危険性があります。ディスクロックは1,000円程度から購入可能で高機能なアラーム付きモデルなどもありますので選択肢は豊富です。
「アンカーロック」はコンクリートなどに打ち込みロックを掛けるタイプと、賃貸マンションなどでアンカーの設置ができない場合に利用する、アンカーに数十kgのオモリが付いたタイプのものがあります。「セキュリティボルト」は専用レンチを使用する特殊なネジで取り付けるため、簡単に取り外せない仕組みで高価なカスタムパーツを盗難から守ります。パーツ盗難で最も多いものが取り外しやすさと換金性からマフラーとリアサスペンションですので、部品の取り外し作業がしやすいセンタースタンド付きバイクは特に注意してください。ブレーキを掛けた状態でレバーを固定する「ブレーキレバーロック」は2000円程度から購入可能な手軽なものとなっていますが、コンパクトで携帯性も高い上に外し忘れも起こしにくいため盗難防止グッズとしては有力な選択肢の一つといえます。