バイクが盗難被害に遭遇する確率は、自動車登録8000万台中0.02%程度の盗難被害率に対し、1100万台中0.7%と30倍以上の確率となっています。バイクは車に比べて盗みやすい大きさであることや、パーツに分解して処分できる換金性の良さなどから、狙われる危険性が高いものと考え、常に盗難対策を考えながら行動する必要があるということです。また検挙率においても10%程度しかありませんので「盗まれたら終わり」と思っておく必要があります。このようにバイク乗りである以上盗難被害は常に起こり得るものと考え、予め対策を行っておくことがおくことが重要です。このページでは最新のバイクの防犯グッズ(ヘルメットロック、チェーンロック)と正しい使用方法についてご案内いたします。
ヘルメットはミラーに掛けた一瞬の隙に持って行かれてしまう事例が非常に多いものです。バイク用ヘルメットロックは簡素なものであれば1000円以下で購入できますので、タンデム用のヘルメットロックも必ず付けておくべきです。バイクにヘルメットロック本体をボルト止めしシリンダー錠で施錠する一般的なタイプ以外にも、ダイヤル錠つきカラビナタイプ、クリアキンなどグリップエンドに取り付けられるモデルもあります。いずれにしてもハンドルバー、フレーム、ナンバープレート裏など、ご自身の取り付けたい位置に設置可能なモデルであるかを考慮して選択することが肝心です。
バイク用チェーンロック(ワイヤーロック)は人気の高い盗難防止ロックですが、十分な強度のあるチェーンロックは非常に重く持ち運びには不向きなため、駐車する時間帯や場所に応じて適切なものを選ぶことが肝心です。安価なものは強度が低く金ノコ、ワイヤーカッターなどで簡単に切断されてしまいますが1000円程度から購入可能です。高価なものではアラームを内蔵したものや、市販のボルトクリッパー、携帯型油圧カッターなどでも切断できない10万円を超える商品まであります。窃盗犯は3分程度で車両を持ち去れない場合には犯行を諦めるというデータが有りますので、前輪・後輪に異なるロックを使用して持ち去りを少しでも難しくするなど、トータルに防犯性を高めていくことも考慮に入れてチョイスしてください。有効性の高いロック方法としては、いわゆる「地球ロック」と言われる、地面から固定された鉄柱などに固定する方法です。前後どちらかにしかロックを行っていない場合も、ロックされている側を持ち上げて移動できてしまうため持ち去りが容易になります。またロックはなるべく地面から高い、窃盗犯が力を入れて作業し辛くなる位置に設置することがポイントです。