鍵と防犯のプロがおすすめする玄関の防犯対策に、ディンプルキーのダブルロックがあります。一般的な住居侵入窃盗犯は、平均2~3分という短時間であっさりと居室内に忍び込み、10分以内に仕事を済ませて逃走します。これは皆さんが想像されるより短い時間ではないでしょうか?やはり窃盗犯が一番恐れているのは、無駄な時間をかけて逮捕されることのようです。警察庁のデータによると、侵入までに5分以上掛かると70%が、10分以上かかった場合にはほぼ全ての犯人が犯行を諦めるため、「開錠に10分以上掛かるセキュリティ性能」が一つの目安と言えます。このことからも弊社では、玄関鍵をディンプルキーのダブルロックに交換する防犯対策をおすすめしています。
ディンプルキーとは、キーの表面に深さ・大きさの異なるディンプル(くぼみ)を掘り込んだシリンダー錠のことです。リバーシブルタイプで上下どちら向きで差し込んでも操作可能で日常的な利便性も優れています。一億通りを越える組違い数により複製が困難なうえに、ピッキングなどの不正開錠に強いハイセキュリティーシリンダーです。
未対策のギザギザ鍵は数秒で不正開錠が可能な物も多くありますが、ピッキングに強いシリンダーとして、全国防犯協会連合会に認証された「CP-C認定製品」は、必ず5分以上の耐ピッキング性能を持っています。これを2つ設置したドアは、すなわち10分以上の耐ピッキング性能を持つことになり、ディンプルキーが2つ付いたドアを見た時点で犯行を躊躇させるという、強いインパクトを持つ事になります。
玄関鍵が一つしか付いていない場合は、ディンプルタイプの補助錠を取り付けることでダブルロックとします。メイン鍵が旧タイプの場合はシリンダーの交換を行いそちらもディンプルタイプに変更します。現在国内シェア60%を超えるMIWA社、関西方面でナンバーワンシェアのGOAL社、次いでSHOWA、HORI、WEST、といった所がメジャーメーカーとなりますが、これらのメーカーであれば必ずディンプルタイプの交換用シリンダーが用意されていますので、シリンダーのみの交換で防犯性アップが可能です。またGOAL社のV-18シリンダーなどには「交換用2個セット」というものも用意されています。これは同じ鍵で上下2つのシリンダーを施開錠出来るため、鍵を複数持ち歩かなくて済むというメリットが有ります。ただしその分防犯性は若干犠牲になりますので導入前に考慮が必要です。経験豊富な弊社の技術者が、現在の状況を拝見し適切なアドバイスを致します。玄関の防犯対策をお考えであれば、鍵と住宅のプロにご相談ください。