住宅をはじめとして、防犯に対する技術は年々目覚ましく進歩しています。近年では鍵の性能だけではなく、個人それぞれの身体特徴を認証する生体認証システムも高性能なものが開発され、広く用いられるようになっています。
住宅セキュリティをさらに強化するために、生体認証によるロック機能の技術も革新しています。従来のロックのように、鍵をシリンダーに差し込み解錠する形は、どうしてもピッキングのような手口の被害に遭いやすかったり、鍵を紛失することで扉を開けることができなかったり、さらに紛失した鍵でスペアを作られてしまったりなど、セキュリティの面ではどうしても弱点があったのです。
生体認証とは、私たちの体でそれぞれ個人ごとに異なる特徴を読み取って認識するシステムであり、企業などの機密情報を保管する施設では広く導入されているものです。このシステムは一般家庭の鍵にも用いられるようになっており、さらなるセキュリティの強化が期待できます。
それぞれの認証システムで利用する身体特徴について、利用者のもののみを登録しておけば、第三者の侵入をシャットアウトできるというわけです。
生体認証とは、人の身体において個人それぞれしか持ちえない特徴を微細に読み取って認証するものです。身体のさまざまな部分においては、世界でその人1人しか持ちえない形状や特徴を持っていますが、それを識別できる能力が生体認証の性能を左右するポイントとなります。生体認証の主なタイプにはどのようなものがあるのでしょうか。
指や手のひらなどに走る静脈血管を赤外線透過によって読み取るものです。個人の静脈パターンは人それぞれに異なりますが、技術の進歩によって認証が可能になっています。
人それぞれパターンが異なる身体特徴として代表的なのが指紋です。指紋を用いた個人の特定は犯罪捜査でもよく見られますが、これを微細に認証するシステムがセキュリティに導入されています。
これも人の身体特徴として明快なものであり、顔の形だけではなく年齢もある程度認証できることから、たばこの自動販売機などにも用いられます。
目の虹彩も人それぞれにパターンが異なり、色の濃淡なども含めて微細に読み取るものです。双子のように似通ったパターンでも識別できる高精度なシステムです。
このように個人の特徴を認証することができる生体認証は、偽造などの不正を行うことができないため、有用性が高いセキュリティシステムと言うことができます。また、鍵のような道具を使用する必要がなく、鍵をなくす心配や持ち歩く手間を省けるといったメリットもあります。
一方で、精度の高いコンピュータシステムを使用することから、総じて高コストになってしまうことは否めません。また、技術的な問題で家庭用として設置できるような小型化を可能にできるシステムが限られていることもデメリットとして挙げられます。さらには、故障したときの対処もクリアすべき課題と言えるでしょう。
生体認証キーの設置に関する相談は、私たち鍵屋が承ります。今までの豊富な経験から、お客様に合った適切な対策をご提案させていただきます。