スマートロックとはスマートフォンアプリを使用して施錠・解錠・鍵の管理を行うシステムの総称です。2015年は多くの製品が出荷開始され始めたことからスマートロック元年とも言われていますが、最新のテクノロジーを搭載した玄関鍵のロックシステムで防犯対策は別次元に進んでいます。ここでは最新のスマートロックの機能やこれまでにない利便性、セキュリティ性能などを見ていきましょう。
Photosynthの「Akerun」は2015年4月に36,000円で発売開始されたリモート開錠もできる多彩な機能がウリのスマートロックシステムです。近づくだけで鍵を開けることができるハンズフリー解錠に対応、AkerunRemoteというSIMカードを内蔵するタイプのリモート端末を別途追加しAkerunと連帯させることで、WEB経由でのリモート解錠が可能になり、スマートフォンアプリのみならずガラケーからも玄関ロックの開閉操作・施錠状態確認ができる点が特筆されます。2015年7月発売のLinoughの「NinjaLock」は17,800円という価格ながらWi-Fiモジュール内蔵で、音声通話とプッシュボタンを使った施解錠が可能な点と、不動産業を行っている会社が開発しただけに内見者など一時的なユーザへ時限的に鍵をシェアするといった機能に優れています。18,800円で販売開始された後発の「QrioSmartLock」は、QrioとSonyが共同開発したスマートロックです。世界最小と言われるそのサイズで取り付け先の扉を選ばない点と、QrioSmartLockを複数利用することで、上下2つ鍵を設置された玄関扉でも一括解錠できることがポイントです。LineやFacebookと連携し第三者への鍵のシェアが可能、個別に権限を設定できるなどスマートロックならではの機能が詰まっています。それぞれの特徴を見てきましたが、これらどの製品もBluetoothで本体とスマートフォン間の更新を行うこと、発行可能なID数に制限がないこと、利用履歴の記録上限がないこと、既存ドアのサムターン部にかぶせる形で取り付けて使用するといった点が共通しています。
鍵の紛失や盗難などを心配する必要がないことや、自由にIDを再発行できるためスペアキーの作成の手間や管理がないことなど、スマートロックは利便性やセキュリティ性能が非常に高くなっています。しかし既存の錠前を使用するという前提から鍵自体の防犯性能は設置されている鍵に依存することから予めピッキング耐性の強いディンプル型シリンダー錠に玄関鍵を変更したうえでの利用をお勧めいたします。適切な錠前への変更を行いますのでお気軽に弊社までご連絡ください。