「出店荒らし」という窃盗方法をご存知でしょうか?「出店荒らし」とは倉庫や会社、住居と兼用になっていない商店・店舗などに対し、休日や夜間など営業時間外の誰もいない時間帯に進入して金品を奪取するという近年増えてきた窃盗犯の手口です。具体的な侵入方法としては、バールなどでこじ開けるかたちでドアやシャッターを破る。工具で切断する。車でシャッターに突っ込むなど、相当に荒っぽい手法が多くなっています。また多くの出店荒らしは複数の人間で一気に行い数分間で犯行を終わらせてしまうため、「通報を受けて誰かしらが駆けつけた時には逃走後」というパターンが多く、ユニクロ・ヴィトンといった警備会社を利用している著名な企業でもその被害を受けています。凶器を携帯するなど武装していることも多く凶悪かつ卑劣な窃盗団による犯罪手法といえますが、短時間での侵入を不可能にする対策を打っておくことが、出店荒らしに狙われないための最も重要な対策事項となります。
基本的にプロの泥棒は必ず下見を行うものです。彼らにしてみれば進入先は家屋の数だけあるうえに捕まってしまっては元も子もないのですから、ひと目につきやすい場所でないか?侵入・逃走のしやすさはどうであるか?といった問題をクリアにしたうえで日時を設定し犯行に及びます。単独犯の場合は番犬を飼っていたり敷地内に玉砂利がしいてあるなど、音の出る現場は絶対に選択しません。また夜間でも照明を照らしている場所や、警備会社や防犯カメラ装置作動中といったステッカーが貼ってあったり、防犯カメラ(ダミーも含む)が設置されていることは、こちらが思っている以上に大きな出店荒らしに対する抑止力となるものなのです。
窃盗犯が侵入後に探すところはほぼ決まった場所です。金庫屋鍵のかかった机の引き出し、貴金属類などの高額商品を扱っている店舗であればガラスケースです。このため現金類や貴金属類を毎日金庫に収納する。バールなどによるこじ開けに時間が掛かる防盗金庫を、床にボルトで固定して金庫ごとの持ち去り防止を行うなどが有効な対策方法となります。窃盗犯は犯行に時間がかかると捕まってしまう危険性が増すため、短時間でケリがつかない現場はあっさりと諦めます。経験豊富な弊社担当者が現場を拝見したうえでウイークポイントを洗い出し、出入り口扉に予備錠を設置する。防犯性の高いシャッターに変更するなど工事を伴う施策をお引き受けします。また就業後も室内外を照明で照らす、防犯カメラの設置位置を設定するなど広範囲に適切なご提案を致しますので、出店荒らし対策をお考えであれば一度弊社までご連絡ください。