金庫の鍵の紛失、ダイヤル錠の暗証番号忘れ、錠前の故障など、原因は様々ですが金庫が開かなくなるというトラブルは頻繁に起こります。実際、弊社への出動依頼も数多くいただいております。ここでは鍵のプロが行っている開錠方法をご紹介いたします。
鍵のない金庫の開錠方法としては、ピッキングと破綻の二つがあります。ピッキングは、ピックとテンションという専用の金属製の工具を使用してシリンダー錠を開錠します。破綻は、ドリルなどの電動工具を使用してシリンダーの中心に穴を開けてシリンダーを破壊します。
金庫のシリンダー錠をピッキングで開錠する方法として、まずテンションと呼ばれる工具を鍵穴内に挿し込みます。テンションはキーを回す動作を担うので、鍵の開錠方向(時計回り)に少し力をかけておきます。次にその状態でピックを用いて鍵穴内のデコボコ(ピンと呼ばれる部品)を、正しい鍵が挿入された時と同じ状態になるように揃えていきます。「鍵が回る状態=鍵穴内のピンが揃った状態」ということですので、一つずつピンを操作し手応えなどを頼りに正しい状態に揃えることはとても大事な手順になります。ただし、この方法は鍵のセキュリティ性能の高さによって作業時間が長くなる可能性があり、工賃が高額になる場合もあります。
安価な金庫や、購入から長期間経過した金庫の場合、破綻の方法で金庫を開けてしまった方が早く・安く済むケースがあります。破綻した後は、破壊したシリンダー錠のみの交換、もしくは新しい金庫への買い替えのどちらかになります。実際、多くの方のご要望は「なるべく早急に、費用をかけずに開錠してほしい」というものですので、破綻による開錠を選択されるケースは少なくありません。また金庫の寿命は約20年ですので、それを超えると購入時の耐火性能は期待できません。原因としては、金庫の内側にある水を含んだ発砲コンクリートから水分が抜けてしまうからなのですが、その場合の注水は不可能なため買い替える必要があります。弊社にご依頼頂ければ、金庫性能の残存期間・代替え購入価格・シリンダー錠交換費用を考慮し、最適な方法を現場で判断してご提案させていただきます。
ダイヤル錠の暗証番号が判らなくなってしまった金庫の開錠方法は、ダイヤル操作時の微妙な感触と音で暗証番号を突き止める「さぐり」という手法と、オートダイヤラーという装置を用いて機械的に総当たりで開ける手法の二通りがあります。これらの方法もまた、作業が長期化するケースがあります。金庫によっては「さぐり」防止機能が盛り込まれている場合もあるので、ダイヤル部分を破壊して交換するケースが多くなっています。
ご家庭やオフィスの金庫が開錠出来なくてお困りでしたら、金庫鍵の仕組みを熟知している弊社スタッフにおまかせください。どのうような金庫でも中身を守るための仕掛けがありますので、たとえ工具類が揃っていたとしても簡単には開錠出来ません。365日年中無休、最短20分で現場に駆けつけますので、弊社フリーダイヤルまでお気軽にご相談ください。